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周辺事項の調査

物件の価値は、建物としての物件のポテンシャルのみを意味するものではありません。あなたが所有することになる物件の周囲に存在する不動産と連合して、地域というものが形成され、その地域が持つポテンシャルの中で、どのように機能しうる不動産になるのだろうか、というプレイヤーとしての役割があります。近くに大きな工場があるならば、集合住宅の需要は当然あると思われます。しかし、すでに十分なアパートやマンションが存在しており、それらにも空室がある。そのような場合、あなたの所有するアパートをあえて選ぶ必要はどこにあるでしょうか。そのような、物件自体の価値に収まりきらない、需要と供給の複雑な関係の一要素として、考察を与えるべきなのです。近隣調査はデューデリジェンスの要の一つと言えるかもしれません。周辺地域の調査を行うことで、供給が十分でない需要というものが見えてくるかもしれません。それは大きな利益の原因となりうるチャンスです。そのような観点から。投資物件の運営についてもイメージができるでしょう。女子大学が近くにあるが、周辺のアパートやマンションは、オートロックを導入していない。女子大学の学生は隣町に部屋を借りているケースが多いようだ。あなたはオートロックの導入費用、維持費用について調べ始めるべきかもしれません。

 デューデリジェンスは、このように、購入の正当性の検討でもあり、所有者になった場合に行うべき改善のアイデアともなる、重要なプロセスであると言えるのではないでしょうか。

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