契約を決心する

さて、検討している物件が十分に魅力的で価値のある投資対象であると判明し、あなたはあなた自身で算出した、妥当な物件価格を具体的な数字として持っている。どうやってその数字を算出したのか、なぜその数字は正しいのか、ということまで説明できるような状態です。あなたは、おそらく、その数値より驚くほど高額な値段を希望するオーナーに出会うことになります。

これは取引の最初のプロセス、つまり買手であるあなたから売り手に対して、オファーを出す段階での、障害となります。あなたは自分の算出した物件価格に自信がありますが、オーナーは自分の財産を低く見積もられたと、気を悪くしかねません。もっともな考え方です。あなたはオーナーに対して敬意を、しかし自分のリサーチには自信を持ち、できる限り誠実に、オファーを出さなければなりません。オファーは依頼であり、こちらからお願いすることの一種に含まれる、そんな行為なのですから、相手への敬意は必須と言えるでしょう。

さて、誠実で合理的に思考できる売り手であれば、あなたが提出するオファー価格と、その正当性の提示とを目にすれば、それ以上自分の、主観的で不合理な主張を続けることはないはずです。もちろん、彼らからすれば、売値は高いほどいいに決まっている、しかしこれはビジネスなのであって、金の発掘ではない、彼らはそのことを十分理解しているはずです。公正なオファーに対しては、誠実なオーナーであれば、彼の言い値との落差に戸惑いつつも、良い決断を行なってくれるものだ、そのように考えるようにして、オファーを出すように心がけましょう。

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