外国為替取引には二つのリスクが潜んでいる

海外との取引には、商取引と同時に為替取引が発生します。

この商取引の中には、貿易などの実需のほかに金融商品などや国債の購入などの取引もあります。これで問題になるのは、海を隔てた相手方の国の会社が倒産したり、購入したはずの金融商品がインチキだったりしますと、「信用のリスク」が発生することです。

例えば先のフランスで行われたワールドカップサッカーの入場券なども、この商取引のリスクに入ります。

それに対して、貿易や投資の場合になりますと、契約時のレートと実行時または換金時のレートが違って、時には損害が出ることもあります。

しかし、この場合、ドル高になった時とドル安になった時では、損害の受け方が違います。輸出の場合、ドル高では契約時よりも受けとるレートがドル高になったので、受けとる円も多くなり、得をします。逆に輸入では、支払の金額がドル高によって多くなるので損をすることになります。

一方、投資の場合円が高い時、すなわちドル安の時にドルを買っておき、円安ドル高の時に換金しますと、受けとるドルの金額が多くなるので円に替える金額も多くなり、得をします。その反対では差損が出ます。

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